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ジーキル博士とハイド氏

ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)

ますは作者をジョルジュ・サンドだと思っていた自分に反省orz
何で、そんな変な思い込みをしてたのか(謎)
正しくはスティーブンソン。【宝島】を書いた人です
何となく話は知っていたんですが、ちゃんと読んだことはなかったなあ、ということでせっかくの機会なので読んでみました

以下は結構長い自分なりの感想文です
弁護士アタスンは親戚のエンフィールドからある男の話を聞く
幼い子どもに怪我を負わせても全く悪びれる様子がなく、その親たちに他人名義の高額の小切手を手渡して去っていった男―ハイド氏
彼が渡した小切手の名義人は誰もが知る名士であり、知識人であり、人格者であるジーキル博士
彼はアタスンの旧友であり同時に依頼人でもあった
博士はアタスンにハイド氏を相続とする奇妙な遺言状を預けていた
偶然エンフィールドからハイド氏の噂を聞いたアタスンは博士とハイド氏の関係に興味を持つことになる


解離性同一障害の代名詞となっているジキルとハイド
その原作なんですが、なかなか興味深い内容でした
清廉潔白なジーキル博士と極悪非道なハイド氏
2人が同一人物であることは最初から知っていたので、まず持った疑問は
「同一人物なんだから、いくらなんでも知ってる人が見れば分かるだろうに、何で誰も気付かないんだろう」ということ
まさか薬によって人格だけじゃなくて、風貌まで変化してたとは思いもしませんでした!
博士が陽ならハイド氏は陰
人は誰でも善悪両方の性質を持っていて、この二つのバランスを取りながら生きているんだと思います
ジーキル博士はこのバランスを取るのが非常に下手な不器用な人だったんだろうなあ
若い頃から自分を厳しく律し、自分の負の部分は決して他人に知られないように行っていたジーキル博士
結果として地元の名士、人格者としての地位を築くことに成功しますが、その代償として自分の中に負の欲求がどんどん蓄積されていき、ついに薬を使ってハイドという別人格を生み出してしまうんですよね
このハイド氏、博士の負の部分だけを集めて作られた人格なのでとにかく悪い
見た目は醜悪、そこにいるだけで人に不快感を与えてしまう。罪悪感なんてものは持ち合わせず、金で解決出来ることは博士の財産を使えば何とかなる。本当に危険な状況になれば文字通り、姿を消してしまえる
ジーキル博士にとって都合のいい存在だったのだと思います。誤算は2人が互いの記憶を共有していたということ
ハイド氏の悪行にだんだん罪悪感を持つようになり、ハイド氏がある取り返しのつかない事件を起こしてしまった時、博士はハイドという人格を表に出すのを止める事を決意します
けれど時既に遅く、博士の中にいたハイドという人格は何度も表に出たことで成長しており、薬を使わなくても表に出てこれるようになってしまっていたんですね。皮肉なことに博士の人格に戻るにはこれまで以上の量の薬を使わなくてはいけなくなっていたのに。
ジーキル博士にあった主導権がハイド氏に移りつつあるように感じました
この危うい均衡が崩れたとき、悲劇的な結末を迎えることになってしまいます

2重人格となったジーキル博士の悲哀を描いた物語ですが、博士によって生み出されたハイド氏も哀れでした。本来なら博士の人格の一部として存在できたはずなのに、博士がそれを抑圧してしまったことで、負の部分がどんどん凝縮されてしまい、結果として醜悪な良心の欠片もない存在になってしまったハイド氏も哀れだなあと。
そしてジーキル博士とアタスンの共通の友人であったラニョン氏
何も悪いことなどしていないのに無理やりジーキル博士とハイド氏の秘密に巻き込まれ、寿命を著しく縮めてしまったラニョン氏
この話は彼の悲劇の話としても十分成立するんじゃないかなあ

そういえば昔、ジュリア・ロバーツが主演の【ジキル&ハイド】という映画を見たことがあったんですが
既に廃盤みたいですね
レンタルショップで見かけたら、もう一度借りてみたいなあ

ジキル&ハイド





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